2012.05.04 「伊勢国一之宮の『椿大神社』は神氣に溢れ」


かねてより、一度お参りしようと思いつつも、なかなか果たせなかった椿大神社(ツバキオオカミヤシロ)にようやく行くことができました。


とみに「行きたい」という気持ちが強くなったのは、年を追う毎にサルタヒコに興味を持つようになってきたからです。


神話によると、天照大神の孫にあたる瓊々杵尊(ニニギノミコト)がこの地に降り立った時に、道案内をしたとされるのが猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)。また、その妻神である天鈿女命(アメノウズメノミコト)は、天照大神が天の岩戸に隠れた時、ストリップを踊って周りの神々を楽しましたことでも知られています。


猿田彦大神──、モノの本によると、渡来民族の技術集団である秦氏やイナリ信仰とも大いに関係あるとされていますし、プッチーニ作曲のオペラ『蝶々夫人』には日本を代表する神としてサルタヒコが高らかに歌い上げられています。アマテラスではなく、サルタヒコなのです。

 


伊勢の二見ヶ浦の夫婦岩はつとに有名ですが、ここはサルタヒコが日本にやってきた時、初めて上陸した場所だと考えている研究家もいるほどです。したがって、夫婦岩のある二見興玉神社には猿田彦大神が祭られているのですが、そのことはあまり知られていません。


古来より外国ではよく知られてきたサルタヒコが、日本ではあまり知られていないことに私はさらなる興味を募らせていたのですが、ようやくその大本宮に行くことができました(^ー^)

  


三重県鈴鹿市山本町にある椿大神社──。伊勢国一之宮というだけあって、実に素晴らしい神氣に満ちていました。「さすが、お伊勢さん!」と思える風格を持つ社殿──。でも、荘厳な中に、なぜか色気を感じたのです。おそらく、すぐ隣に天鈿女命が祭られている椿岸神社があるからだと思いました。ここの境内がまた実に柔和な空気なのです。いつまでもここに佇んでいたいという気持ちにさせてくれました。お茶室でいただいた椿の和菓子とお抹茶も美味でしたよ(^q^)

  


また、ここには猿田彦大神のお墓ではないかと伝えられている古墳もありました。サルタヒコのことをもっと知ろうと思った次第。イタリアのオペラにまで登場するサルタヒコ。たまにはサルータと呼ぼう(^ー^)


ア・モーレ! ウズーメ&サルータ!