2010.10.15 「入院、そして経過のご報告④」

切開手術は無事に終わり、患部以外はすこぶる元気だったのですが、摘出したものを培養液につけて、丸二日経っても菌が特定されませんでした。そして、指の腫れは、少しは小さくなりましたが、一向に引きません。またしても、不安が募りました。何か、ほかの原因があるのではないか…と。

片岡先生いわく、「点滴には広範囲に効く抗生剤を入れているのですが、菌によっては効かないこともあるので、とにかく菌の特定を待ちましょう」とのこと。それで、1日3回の点滴が続きました。まずは午前6時、起床とともに始まります。次は午後2時、最後はなんと消灯時刻が過ぎた午後10時から。そして、昼間は米朝事務所から11月以降の舞台の打ち合わせや、原稿チェックなどの仕事が飛び込みます。もちろん、代演をしていただいたり、キャンセルしてしまった方へのお詫び状書きは当然のこと。休む暇なく、入院生活をしていました(^-^ゞ)

しかし、依然、菌の特定はされぬまま、4日、5日と日が過ぎ去りました。いろんなことが頭をよぎります。もしかしたら、耐性菌なのだろうか…。ひょっとしたら、手術の時に多くの方が祈って下さったので、菌が消えたのだろうか…などと。

手術から8日目のお昼過ぎ、ようやく菌の属種が判明しました! それによると、バチルス属だとか。とても珍しい菌だとか。性格がひねくれているから、こんな菌が宿るのかな?分かりやすく言えば、納豆菌の類いだそうです(余計わかりにくなるかな・・・)。ちなみに、ラクト・バチルスとなると乳酸菌のことだそうです。早速、それに対抗し得る抗生剤に変えての点滴となりました。すると、何と腫れが引き出しました。たらこ状だった太い親指が10月15日現在、小太りな親指まで痩せてくれています。

そして、16日から外出許可が下り、ものによっては仕事に行ってもいいとの仰せを頂きました。退院も近々だと思います。但し、何と言っても、まだ腫れは完全には引いていませんし、菌の属種は判ったものの、個体名はまだ割り出されていないのです。しばらくは正座をせずに済む仕事に限られそうですが、ボチボチ舞台復帰に向けてエンジンを始動したところです。