①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<36>(2001年9月29日)

昨夜、私は東京都文京区の護国寺にいた。古今亭志ん朝師匠のお通夜で・・・。志ん朝師匠を亡くしたことは落語会にとって大きな損失である。 生粋の江戸っ子だった。そして、その生粋さはコテコテの大阪人に受け入れられた。これほど上方 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<35>(2001年9月22日)

やったね、大阪近鉄バッファローズ。リーグ優勝おめでとう!梨田さい配が見事に開花。明るく楽しく、日本一を目指してね。 でも、猛牛熱の裏側で、狂牛病がほざいている。国産牛を食べるのを控える人まで出始めた。あのねぇ、ちょっと冷 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<34>(2001年9月15日)

まるで映画を見ているようだった。米国での同時多発テロ――ニューヨークの摩天楼に旅客機が突っ込み、世界貿易センタービルが炎上、倒壊した。映画と違ったのは、セットではなく、本物だったこと。被害者のご家族の心痛はいかばかりか。 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<33>(2001年9月8日)

「株価下落を止めるため、多額の国債発行を」という論調が再び頭をもたげてきた。私に言わせりゃ「アホなことぬかすな!」である。 そもそも、日経平均株価が1万円を割って生活に影響が出る人って誰なの?われわれ庶民は変わらないよ。 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<32>(2001年9月1日)

語学番組に芸人が出るようになるんだから、世の中分からない。ご存じの方もおありだろうが、今年の春から私はNHK教育テレビの『ドイツ語会話』に出演している。 私ごときが使われるようになったのは、イタリアブームに起因する。イタ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<31>(2001年8月25日)

私はよく物を落とす。傘、メガネ、腕時計、コート・・・。だが、大事なものは必ず返ってくるから有難い。 先月、運転免許を落としたが、見知らぬ方が自宅まで届けてくださった。今月は東京で携帯電話を紛失。でも次の日、派出所に届いて […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<30>(2001年8月18日)

生まれて初めて阿波おどりに参加した。まさに一泡(あわ)食わされた。これ、盆踊りなの?もっとも驚いたのは、徳島の人がみんな踊っているという現象。子供からお年寄りまで、茶髪の兄ちゃんまでが一体となって・・・。 江戸時代、蜂須 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<29>(2001年8月4日)

8月15日に小泉首相が靖国参拝をするか否かで、マスコミは大きく揺れている。私ははっきり申し上げる。ぜひとも参拝して下さいと・・・。 そもそも、首相が「戦没者に敬意と感謝の誠をささげたい」と、毎年参拝してきた志を誰がとがめ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<28>(2001年7月21日)

暑中お見舞い申し上げます。当コラムへの数々のご意見ありがとうございます。雑事に追われてなかなか返事が書けないことをお許しください。 初めから読んでいただいていると、私が国際という言葉に否定的であるのにお気づきのことでしょ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<27>(2001年7月14日)

今回の参院選には女優、レスラー、歌手がめじろ押し。まるで『オールスター・夏の大運動会』って感じだ。 でも、忘れちゃならないのは、結果がどうであろうと、経済大国ニッポンはすでに終わりを迎えているという事実だ。今年度末の国の […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<26>(2001年7月7日)

大量生産と大規模販売の食品工場。暑い夏でも腐らぬようにと、多量の添加物を投入する。今の時代、ある程度は仕方ないんだろうけれど、健康のため、うまく添加物と付き合う術を身につけようよ。 食品添加物は、化学的に作られた合成化合 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<25>(2001年6月30日)

雪印乳業による集団食中毒から一年が経過――。去年の6月30日は〝雪印〟で覆われた。すぐに騒ぎは収まるかと思いきや、なんと二週間後には「イメージ回復は困難」との見出しが付けられた。 確かに、雪印の管理体制はずさんだったし、 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<24>(2001年6月23日)

サーカスに対する概念が変わってしまった。大阪南港の特設テントで『サルティンバンコ』を観た瞬間に・・・。それまでサーカスと言えば、象が出て、熊が出て、ピエロが出るものと決まっていた。が、ここは違う。人間だけだ。舞台正面に置 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<23>(2001年6月9日)

殺人事件が日常化しつつある。何ら責任を感じぬ加害者たち。自由・平等・権利とやらで、学校教育において真の男らしさを教わる機会を失ったことが大いに関係すると思うが、今日は突然キレる若者が増えた社会的要因を考えてみる。次の3つ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<22>(2001年6月2日)

「緑色の花があるって信じられる?」。こう訊かれた時、私は一笑に付した。「青いバラを作るのにも四苦八苦しているのに、緑色の花なんてあるわけない「と、全く相手にしなかった。 だが、あったのだ!パイナップル科の「プヤ」という植 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<21>(2001年5月26日)

JR難波駅前の大阪シティエアターミナル(OCAT=オーキャット)は、関空までシャトルバスでつなぐ大阪ミナミの新名所として人気を博すはずだったが、開業以来ずっと赤字にあえいでいる。このビルを管理しているのは㈱湊町開発センタ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<20>(2001年5月19日)

今、ISO(国際標準機構)の取得に向けて、さまざまな企業が新しい環境管理システムを打ち出している。そのひとつに「無洗米」がある。 コメの研ぎ汁が湖沼の富栄養化(赤潮)につながることから、無洗米が開発された。コメの品種は何 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<19>(2001年5月12日)

中東問題を解く鍵の一つは国連(国際連合)の成り立ちを知ること。そもそも国連は英語で何と言うかご存じか。インターナショナル・・・ではなく、ユナイテッド・ネイションズ(UN)だ。直訳すれば連合国、つまり第二次世界大戦での戦勝 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<18>(2001年5月5日)

私が初めて外国に行ったのは高校2年の時、1975年の夏だった。行き先は西ドイツ(当時)。幸運にも、スポーツ少年団の『第2回・日独同時交流』のメンバーに選ばれ、1ヵ月ホームステイすることになったのである。 ドイツ語といえば […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<17>(2001年4月28日)

大型連休の到来!大阪を訪れる人に秘密の観光スポットをお教えする。伊丹空港南端の河川敷だ。ここでは(逆風でない限り)着陸寸前の飛行機がめっちゃ間近に見られる。福岡空港も似ているが、便数や迫力の点で伊丹の方が上。世界一のロケ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<16>(2001年4月21日)

自民党総裁選――私は昨日までは、いくら小泉純一郎氏の人気が高まっても、現実には麻生太郎氏の理論で事が運ぶものだと思っていた。すなわち、「経済再生にはさらなる財政出動が必要である」という考え方で・・・。 今、膨大な不良債権 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<15>(2001年4月14日)

財政構造改革が先か、財政出動が先か。リチャード・クー氏(野村総研)は「財政出動こそ景気回復に不可欠」と力説する。この意見には批判も多いが、彼がホワイトハウスでブッシュ大統領や側近のリンゼー氏と直接に話ができる人であること […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<14>(2001年4月7日)

ひょんなことから、今年度よりNHK教育テレビの『ドイツ語会話』に出演することになった。毎年4月になると、私は書店でいろんな外国語のテキストを買いあさり、「今年こそモノにするぞ」と意気込んだものである。いつも5月号で終わっ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<13>(2001年3月31日)

手前味噌をお許しあれ。本日、大阪府貝塚市のコスモシアターでおぺらくご〝こしあん取って!〟が上演される。落語とオペラの融合だ。 かねてより、モーツァルトの生まれ変わりと自認してきた私は、何とか彼のオペラの真髄をわかりやすく […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<12>(2001年3月24日)

英会話講師をしている外国人からこんな質問を受けた。コンビニで精算したとき、「1万円からお預かりします」と言われたが、この〝から〟は何かと・・・。私は答えに窮した。店員の文法が間違っているのだ。でも、これってよく聞くよね。 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<11>(2001年3月17日)

3月13日、ついに日経平均が12000円を割った。そして、「森政権の不透明さに嫌気」とか「日本の経済構造に問題あり」などの理由があげられた。ワイドショー的ニュースに一喜一憂していると、本質が見えなくなるよ。今回の株価下落 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<10>(2001年3月10日)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開幕まであと3週間。此花区だよ、此花区!大阪駅から13分で異次元空間に入れるのが何よりも魅力。天保山と船で連絡しあっているのもおしゃれだ。「これぞ景気浮揚への最後の砦や」と、が […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<9>(2001年3月3日)

♪あかりをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花…今日は楽しいひなまつり。 でも、桃はまだ咲いてないよ(お飾り用の栽培用のものは別として)。旧暦での日付をそのまま今の暦にあてはめたので、年中行事は実際の季節より約1 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<8>(2001年2月24日)

国際社会で生きる知恵は聖書を読むこと。何しろ政界で最も数多く出版されているのだから…。三大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の根幹をなす旧約聖書。そして、キリストを通して神との契約を記した新約聖書。イエスは律法学者 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<7>(2001年2月17日)

米原子力潜水艦によって「えひめ丸」が沈没するという誠に痛ましい事故が起きた。それと同時に、一斉に森たたきが始まった。ワイドショーは「森さんが辞めたら景気は回復する」と叫び、党首討論も同じことの繰り返し。見ていてうんざりす […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<6>(2001年2月10日)

明日(2月21日)は建国記念の日。日本が誕生した日である。「何でこの日なの」と疑問を抱いたことから、私は古代史にはまってしまった。 戦前は紀元節と呼んでいた。神武天皇が即位された日なのだ。ときに、西暦、紀元前660年のこ […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<5>(2001年2月3日)

婚礼で太閤園に行くことになった。地下を走るJR東西線ができたからとても便利だ。大阪城北詰駅で降りて地上に出ればすぐだと思い、電車に乗った。ところが駅に着くと、太閤園の案内表示が全然ない。ようやく藤田美術館という文字を発見 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<4>(2001年1月27日)

今日(1月27日)はモーツァルトの誕生日。彼の生まれ変わりと確信している私にとっても祝福されるべき日なのだ。 18世紀の天才音楽家モーツァルト。オーストリアのザルツブルクに生まれてからウィーンで亡くなるまで、彼の人生は旅 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<3>(2001年1月20日)

ブッシュの側近、元連邦準備制度理事会(FRB)の理事だったローレンス・リンゼーが来日してご意見あそばすだけで、加藤紘一が“森おろし音頭”を踊り出す。日米欧三極委員会(TC)の内実がよくわかる。日本が世界の傘下に埋もれる日 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<2>(2001年1月13日)

成人式が大荒れ--会場で酒を飲む者、来賓に罵声を浴びせる輩・・・。彼らとしては一世一代のパフォーマンスだったのだろうが、悲しいかな公私の区別がついてなかった。秩序を失った自由・平等教育の中で、“男らしさ”や“敬う心”を学 […]

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①産経新聞「小米朝流・私的国際学」
小米朝流「私的国際学」<1>(2001年1月6日)

おそらくはほとんどの人が、二十一世紀はユートピアだと思っていただろう。だが、ふたを開けたら大違い。経済大国の中でサラリーマンが力の限り働いた結果、負債大国になってしまった。あの汗はなんだったの。多くの人は言う、バブルが弾 […]

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