桂小米朝の「新・私的国際学」<13>(2003年6月29日)
私は路面電車のある街が好きだ。地に足がついてるって感じがしてね。函館、豊橋、岐阜、岡山、広島、松山、高知、長崎、熊本・・・。これらの地方都市は大都市よりも都会的だとさえ思ってしまう。 高度経済成長の余波で隅に追いやられた […]
小米朝流「私的国際学」<13>(2001年3月31日)
手前味噌をお許しあれ。本日、大阪府貝塚市のコスモシアターでおぺらくご〝こしあん取って!〟が上演される。落語とオペラの融合だ。 かねてより、モーツァルトの生まれ変わりと自認してきた私は、何とか彼のオペラの真髄をわかりやすく […]
2011.12.01 「立命館守山~TORII寄席」
早、12月ですね。1日(木)は立命館守山中学校高等学校のPTA主催による講演会がありました。この会の役員を務めておられる大岡さんという方が私の妻の友人であることから、ご縁をいただきました。保護者の皆様に向けての『国際人っ […]
2011.12.01 「人生の悲喜こもごも」
11月27日の夜、故・桂吉朝さんの奥様、上田恵子さんがお亡くなりになり、30日、お通夜がしめやかに執り行われました。恵子姉さんはいつも父、米朝のことを気にかけて下さり、しょっちゅう武庫之荘の米朝宅を訪ねて下さいました。と […]
2011.11.30 「怒涛のごとくの一日」
29日(火)は名古屋と金沢の掛け持ちでした。名古屋は学校公演、金沢は石川県立音楽堂と朝日新聞の共催による「落語&錦影絵の会」。ただでさえハードな移動なのに…。 まずは学校公演。名古屋の南山高校・中学女子部の […]
2011.11.29 「出雲と言えど島根にあらず。京都の出雲大神宮──、ここぞ神のおわす場所」
忙中閑有──。28日(月)は京都府亀岡市にある出雲大神宮にお参りに行きました。神社参拝が大好きな私──、亀岡に出雲大神宮があるのは昔から知っていたのですが、これまで一度も行く機会を持ち得ませんでした。今回、ようやくご縁を […]
2011.11.28 「岐阜県中津川市での落語会」
今月は落語会で東奔西走の毎日。ホンマに有難いことです。27日(日)は東海勤労者互助会の皆様を対象とした落語会で岐阜県中津川市に行きました。 中津川と言えば、馬籠・妻籠の宿とともに、中山道の宿場町として有名です。でも私 […]
2011.11.27 「兵庫県立尼崎北高校、第26期生の同窓会を開きまっせ!」
26日(土)、四国から帰阪してすぐ、実は私、兵庫県立尼崎北高校の同窓会を開催するための準備委員会に立ち寄りましたf(^_^; 場所は尼崎市東富松のイタリアンレストラン「ポポロ」。ここのオーナーは同級生の笹部勲。この店 […]
2011.11.26 「観音寺駅で降りるはずが…」
26日(土)は、香川県観音寺市民会館で朝日新聞主催の「ASA上方落語会~桂米團治の会~」がありました。 この日も晴天に恵まれ、列車の旅に一層楽しみが増します。新大阪から新幹線で岡山まで行き、そこから瀬戸大橋線~予讃線 […]
2011.11.25 「文治まつり in 四日市」
25日(金)は三重県四日市市の「文治まつり」に招かれました。大阪で初めて寄席興行を開き、数々の芝居噺や滑稽噺を創作したのが初代桂文治(1773~1815)。上方落語中興の祖として名高い初代の功績を称えるべく、7年前に四日 […]
「言いたい放談」<12>(2007年9月28日)
――就任おめでとうさん。 「あ、親分おおきに!」 ――お前はやめへんやろな。 「そらもう、大丈夫です」 ――なんせ、前の組長は急にやめよったさかいなぁ。これからっちゅう時に・・・。 「APECの時、親分が別室に呼ん […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<12>(2003年6月22日)
今日は夏至。一年で最も昼が長い日である。明日からは日が短くなってゆくのだ(そう考えると気ぜわしいねぇ)。ところが、なぜか夏休みのころのほうが昼間が長く感じる。6月が梅雨であるため、日照時間が短くなることが一つの理由であろ […]
小米朝流「私的国際学」<12>(2001年3月24日)
英会話講師をしている外国人からこんな質問を受けた。コンビニで精算したとき、「1万円からお預かりします」と言われたが、この〝から〟は何かと・・・。私は答えに窮した。店員の文法が間違っているのだ。でも、これってよく聞くよね。 […]
2011.11.24 「総合的介護施設の建設を目指す落語会」
24日(木)、京都市中京区のウィングス京都で「音希寄席~米團治落語会~」がありました。この会は、病気や怪我などで障害を抱える子どもからお年寄りまでのすべての人を対象としたケア施設を京都市内に作ろうという運動を続けているN […]
2011.11.23 「談志師匠、逝去」
23日(祝)は朝早く東京を出発して、米朝一門会に参加すべく、岡山に向かいました。のぞみの車窓から富士山が綺麗に拝めました。 少し靄がかかっているものの、美しく映える富士山。 新嘗祭の本日は、岡山市民会館で朝日新聞 […]
2011.11.22 「TBS主催の落語研究会、大入の盛況」
22日(火)、国立小劇場でTBSの主催により開かれている落語研究会に招かれました。今回で第521回となる伝統ある落語会。この会に出演できること自体、有難いことなのです。僅かに残っていた当日券も開演時刻には全部売り切れたと […]
2011.11.21 「昇太さんと初めての二人会 in 池田」
21日(月)、大阪府池田市の池田市民文化会館小ホールで「米團治・昇太二人会」が開かれました。これはここで定期的に行われている呉服座寄席の一つの企画なのですが、実は私、これまで春風亭昇太さんと二人会をしたことがありませんで […]
2011.11.20 「ブータン国王、国賓として来日」
過日、イギリスの雑誌EIU(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット)が世界の140都市を対象に「住みやすい都市」のランキングを発表。何と大阪市が第12位に入りました。上位陣をカナダやオーストラリアが占める中、大阪市の第 […]
2011.11.19 「鈴木美智子さんの春琴に感動」
芦屋ルナホールでの朗読劇『春琴抄』は私自身、出演者でありながら楽しむことができました(^0_0^) まず谷崎潤一郎記念館の副館長、たつみ都志さんのとても楽しいお話で始まり、続いて鈴木美智子さんと私が洋装で登場。長年の […]
「言いたい放談」<11>(2007年9月14日)
ハッピーマンデーとやらで、月曜日の休日が増えています。これって果たしてハッピーなんでしょうか?確かに子どもは「また学校休みや」と喜んでいます。が、教師にしたらたまったもんじゃないでしょうね。ただでさえ授業数が減らされてい […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<11>(2003年6月15日)
「財産税」「預金封鎖」、こんな言葉が雑誌に載り出した。4月下旬の「週刊ポスト」に始まり、今週は「週刊現代」や「SAPIO」にも登場した。 700兆円ともいわれる国の借金を、1400兆円に達する国民の個人資産から奪取して、 […]
小米朝流「私的国際学」<11>(2001年3月17日)
3月13日、ついに日経平均が12000円を割った。そして、「森政権の不透明さに嫌気」とか「日本の経済構造に問題あり」などの理由があげられた。ワイドショー的ニュースに一喜一憂していると、本質が見えなくなるよ。今回の株価下落 […]
2011.11.17 「秋の独演会 in 大丸心斎橋劇場 無事終了」
16日、17日と二日間にわたる大阪新音主催の「桂米團治独演会」は無事終了しました。お蔭さまで両日ともにお客さんはほぼ満員となり、笑いと歓声に包まれながら幕を閉じることができました。 このシリーズでは、膝がわり(助演) […]
2011.11.16 「米團治独演会 in 心斎橋大丸劇場」
16日、大阪新音主催の「桂米團治独演会 in 心斎橋」の初日は大いに盛り上がりました。満員のお客さんを前に、皆、自分の勤めを果たすべく、奮闘しました。 『東の旅・煮売屋』團治郎 『青菜』米團治 「曲独楽」米八 『まめ […]
2011.11.15 「落語会が目白押し」
行楽の秋、食欲の秋、芸術の秋。いずれもこの時期に集中しますね(^0_0^) 我々演じ手にとっても有難い季節。特に、11月は落語会が目白押し。ほぼ毎日どこかで喋っています。 昨日(15日)は京都府舞鶴市で朝日新聞主催に […]
2011.11.14 「長楽館のピアノびらき、三日目も無事終了♪」
京都・東山の長楽館──、14日は熊本マリさんをお迎えしての楽しいひとときとなりました。 今宵は前半がショパン、後半がリストでした。冒頭、ベーゼンドルファーを弾き終えた彼女の感想は「優しい音ですね。でも、とても伸びやか […]
2011.11.13 「長楽館のピアノびらき、二日目も大盛況♪」
京都・東山の長楽館──、13日は仲道郁代さんがお越しになりました。仲道さんと言えば、10代で日本一になった天才ピアニスト! 容姿端麗! しかも毎回、完成度の高い演奏をなさいます。そのお相手を勤めることができるのですから、 […]
2011.11.12 「長楽館のサロンコンサート『初日』、華やかに終了」
京都の円山公園横にある長楽館でのベーゼンドルファーの御披露目コンサートの初日は、ピアニストの伊藤恵さんをお迎えして、私のお話とともに始まりました♪ ショパンのマヅルカを弾いた直後、「とても優しい音! 素敵な御神体に出逢っ […]
「言いたい放談」<10>(2007年8月17日)
去年のちょうど今ごろ、私はデザイナーの三宅一生さんと出会いました。落語と狂言をミックスした「落言」という名の舞台を観に来られたのです。その時、異分野の芸術の融合に強く興味をお持ちの一生さんから、「新しくオープンする私のア […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<10>(2003年6月8日)
今年も米朝一門が芝居に奮闘する時期がやってきた。松竹座6月公演『家光と彦左と一心太助』(澤島忠脚本・演出)。なにわの一心太助に扮する桂ざこば座長のもとで、私も連日いい汗をかいている。 寛永6年――。豊臣秀吉を滅ぼし、徳川 […]
小米朝流「私的国際学」<10>(2001年3月10日)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開幕まであと3週間。此花区だよ、此花区!大阪駅から13分で異次元空間に入れるのが何よりも魅力。天保山と船で連絡しあっているのもおしゃれだ。「これぞ景気浮揚への最後の砦や」と、が […]
2011.11.10 「朗読劇『春琴抄』の稽古」
9日は学校公演でした。と言っても、生徒ではなく先生が対象。大阪府下の国語の教職員の研究会に招かれたのです。毎年、開催地が持ち回りで行われているそうで、今年は中河内(八尾市・東大阪市・柏原市)が担当。で、同じ“喋り”を生業 […]
2011.11.08 「フットサルに、米輝も参加」
7日、8日は私、大阪市西成区でざこば兄さんが席亭を勤める動楽亭昼席に出演しました。7日は南光さんが出演されたこともあり、動楽亭はお客さんで溢れ、楽しみながら『くしゃみ講釈』を演じました。8日は前日よりも少しお客さんが少な […]
2011.11.07 「鈴木美智子さんとの朗読劇」
昨年6月28日、ラジオ・パーソナリティーの鈴木美智子さんからお誘いを受け、大阪・大丸心斎橋劇場での朗読の会に出演させていただきました。鈴木美智子さんと言えば、関西ではまず知らぬ人がない女性アナウンサーの代表です。民放が開 […]
2011.11.06 「人間国宝、86歳の誕生日」
今日は父・米朝の誕生日です。満の86歳を迎えた米朝師匠を祝うべく、一門の噺家が夕方になると武庫之荘へ駆け付けました。 私は昼間、笑福亭三喬くんの「三喬三昧」に出演して、打ち上げにも顔を出してから、ほろ酔い気分で武庫之荘へ […]
2011.11.05 「京都府立歯科医師会館でハハハハハ」
11月8日は「いい歯の日」ということで、今週は「いい歯週間」。それを記念するイベントが京都市中京区千本御池にある京都府立歯科医師会館で行われ、そこに私が招かれました。 内容は「落語&トークの会」。先日の救心製薬の企 […]
「言いたい放談」<9>(2007年8月3日)
今や国民総必需品となりつつある携帯電話。それだけに割引合戦も熾烈です。いかに他社より割安感を打ち出すか――。 ドコモとソフトバンクが同時に「9月から、家族最長契約者の割引率を家族全員に適用する」と発表。その名もドコモが「 […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<9>(2003年6月1日)
数々のタレントを世に出した元吉本興業の敏腕マネージャー、木村政雄氏が塾を開設する。その記念講演を聴きに行った。タイトルは『〝個〟の時代を前向きに生きる』。米朝事務所のもとで、芸歴25年を迎える私が今さらながら聴講したのは […]
小米朝流「私的国際学」<9>(2001年3月3日)
♪あかりをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花…今日は楽しいひなまつり。 でも、桃はまだ咲いてないよ(お飾り用の栽培用のものは別として)。旧暦での日付をそのまま今の暦にあてはめたので、年中行事は実際の季節より約1 […]
2011.11.04 「ベーゼンドルファーの御披露目に三美女が♪」
京都・円山公園の一隅にあるにある長楽館と言えば、明治42年に完成した日本を代表する洋館建て。京都生まれの財界人、村井吉兵衛が自分の別邸として建てました。彼は当時の流行となった紙巻きタバコの生産で財を成し、「タバコ王」との […]
2011.11.03 「笑いで健康づくり」
11月3日の文化の日、私は大阪の御堂会館での催し、第31回 朝日健康ゼミナールに招かれました。「笑いは元気の元! ~笑いで健康づくり~」と題して、笑いを謂わば文化的に捉えた企画です。 まずは、日本笑い学会の北海道支部 […]
2011.11.01 「TORII寄席に初御目見えの噺家たち」
毎月1日に大阪・千日前のトリイホールで開催されているTORII寄席は、私がプロデュースさせていただいている関係で…すなわち、私のずぼらな性格のためにメンバーが偏りがちになる傾向がありました。しかし、11月1日(火)に開か […]
2011.10.31 「椿山荘で落慶法要~祗園甲部の手打ち」
31日(月)は東京都文京区関口にある椿山荘に行きました。椿山荘と言えば、もとは明治の元勲、山縣有朋のお屋敷。それを大正時代に大阪を本拠としていた藤田財閥の二代目当主、藤田平太郎男爵が譲り受け、現在は藤田観光株式会社が経営 […]
2011.10.30 「東西の 噺家集い 秋深し」
「博多・天神落語まつり」の2日目の夜は凄く盛り上がりました。東西の噺家が博多のお店に一堂に会し、皆がうんと緩みました。出方だけに留まらず、お囃子や寄席文字、そして各プロダクションのマネージャーさんも一緒になっての宴となり […]
「言いたい放談」<8>(2007年7月20日)
満員御礼――、この言葉ほど芸人にとって嬉しいことはありません。元気百倍!でも最近、割とゆったり感じる「満員御礼」によく出くわします。補助席も立ち見もなし。ときには前売りを買ったが当日来られなくなる人の空席が目立つ日もあり […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<8>(2003年5月25日)
経営悪化により、政府から2兆円以上の公的資金を受けることになったりそな銀行。今回の措置で、りそなの自己資本比率はBIS(国際決済銀行)基準の8%を大きく上回ることになる。 これではっきりしたね。銀行はつぶれないということ […]
2011.10.29 「『博多・天神落語まつり』2日目」
三遊亭円楽さんプロデュースによる「博多・天神落語まつり」、29日も小雨が降る中、沢山のお客さんが集まって下さいました(^ー^)私はありがたいことに3会場を掛け持ちです。まずはイムズホールで『掛取り』、次に(以前の四季劇場 […]
2011.10.28 「『博多・天神落語まつり』始まる」
三遊亭円楽さんプロデュースによる「博多・天神落語まつり」が28日から始まりました。毎年、規模が大きくなり、お客さんの数も増え、すっかり博多の風物詩の一つになった感があるこの落語まつりも、今年で5年目を迎えることになりまし […]
小米朝流「私的国際学」<8>(2001年2月24日)
国際社会で生きる知恵は聖書を読むこと。何しろ政界で最も数多く出版されているのだから…。三大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の根幹をなす旧約聖書。そして、キリストを通して神との契約を記した新約聖書。イエスは律法学者 […]
2011.10.27 「ようやくホントの民意が反映されるかも…」
T(取り敢えず)P(パッと飛びつく)P(パープリン)…じゃなかった、T(環)P(太平洋)P(パートナーシップ)に反対する代議士さんがこれほどおられたとは、日本もまだまだ捨てたもんやないなぁと、嬉しくなりました。国際金融財 […]
2011.10.25 「南座で声かけられて…」
24日(月)は京都の南座に歌舞伎を観に行きました。坂田藤十郎・中村翫雀・中村壱太郎…親子三代にわたる競演に、中村橋之助さんが加わっての晴れ舞台。最後の出し物、翫雀・壱太郎親子による豪華な『連獅子』に満足し、さぁ帰ろうと座 […]
2011.10.23 「四世桂米團治の命日」
今日は、四世桂米團治の命日です。 米朝の師匠であった四代目桂米團治(本名:中濱賢三)は、昭和26年10月23日に55歳で他界しました。この前日、大阪赤川ホーム(キリスト教関係の母子寮)で高座を勤めた直後に脳溢血で倒れ […]
2011.10.22 「朗読の会に出演」
22日(土)は大雨の予報だったのに、朝から薄日が差すほどの天気となりました。おそらく関西では晴れ男や晴れ女が活躍する催しが目白押しだったのでしょう。ちなみに、私は、滋賀県大津市民会館での米朝一門会に出演しました。市民会館 […]
「言いたい放談」<7>(2007年7月6日)
♪笹の葉さーらさら、軒端に揺れる・・・、明日は七夕です。でも、梅雨の真っただ中なので、織り姫と彦星はたいてい出逢えません。笹にぶら下がった願い事はいつも涙を流しています。 しかし、七夕とは本来、旧暦の7月7日のこと。約ひ […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<7>(2003年5月18日)
大阪・船場の道修町。堺筋と交わる角に黒塀が印象的な商家がある。コンクリートで埋めつくされた都会に一風の清涼をもたらすこの建物は、接着剤「ボンド」で知られるコニシ株式会社の旧家である。 近世より薬屋を営んできた小西家が、こ […]
小米朝流「私的国際学」<7>(2001年2月17日)
米原子力潜水艦によって「えひめ丸」が沈没するという誠に痛ましい事故が起きた。それと同時に、一斉に森たたきが始まった。ワイドショーは「森さんが辞めたら景気は回復する」と叫び、党首討論も同じことの繰り返し。見ていてうんざりす […]
2011.10.21 「劇団四季の『サウンド・オブ・ミュージック』を観劇」
21日(金)、大阪四季劇場で公演中のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を観に行きました。同伴したのは、弟子の米輝。安田大サーカスのクロちゃん似の彼は、ウチに来るまで一度もミュージカルというものを観たことがなかっ […]
2011.10.20 「昭和な夜」
今日は仕事が無かったため、團治郎と米輝に『七度狐』の稽古をしました。尤も、このネタは私自身、米朝から付けてもらったことはなく、最近は滅多に高座にかけていないので、いつもの口写しではなく、手法を変えて『米朝落語全集』で覚え […]
2011.10.19 「《上方落語寄席発祥の地》顕彰碑の除幕式」
19日(水)、今日は全国的にさわやかな晴天に恵まれました。上方落語に携わる者にとって、今日はとても記念すべき日となりました。上方落語の寄席発祥の地を顕彰する石碑が建ち、その除幕式が行われたのです。場所は大阪市中央区久太郎 […]
2011.10.17 「平松邦夫さんを励ます会に参加」
17日(月)、大阪市長の平松邦夫さんを励ます会が大阪・中之島のリーガロイヤルホテルで行われました。私はこの4年間の平松さんの真面目な仕事ぶりに尊敬の念を抱いてきましたし、ご本人からご案内も頂戴しましたので、ふらっと覗きに […]
2011.10.16 「升の市 住吉寄席、無事終了」
16日(日)は爽やかな秋晴れとなりました。住吉大社では、10月15~17日に催されている伊勢神宮での神嘗祭に合わせて、17日に宝之市神事が開かれます。神様からのお宝、すなわち御田のお米を刈り入れ、五人の市女が五穀を升に供 […]
2011.10.15 「NHKラジオで、よう喋った」
今日(15日)はNHKラジオ第1放送の『かんさい土曜ほっとタイム』に招かれ、聞き手の佐藤誠さん、千堂あきほさんを相手に思いの丈を色々と喋らせていただきました。聞き上手なお二人ゆえ、どんどん話が広がりました。昨日書いたTP […]
2011.10.14 「近江米の新米が届いた」
滋賀県甲賀市土山の福井さんちの田圃でできた新米が届きました。かねてより懇意にしていただいている兼業農家の方で、なんと30kgの包みが2つ! ウチには精米機がないので、早速、尼崎市杭瀬にある丸一米穀店に持ち込んで精米しても […]
「言いたい放談」<6>(2007年6月22日)
国土交通省の計らいで、今年、伊丹空港が第二種空港に格下げされることはなくなりました。大阪人の私としてはホッと一息。 でも、現実はどんどん便数が減らされてゆき、機種も小型化の一途です。市街地に近くて、利用率も高いのに・・・ […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<6>(2003年5月11日)
ビートルズやローリングストーンズが一世を風靡した1960年代、ベンチャーズの活躍も周知のとおり。その器楽性の高さに大いに触発されたギタリストがいる。 古川忠義――彼は単なるファンの域をこえ、ベンチャーズの四人のパート(ド […]
小米朝流「私的国際学」<6>(2001年2月10日)
明日(2月21日)は建国記念の日。日本が誕生した日である。「何でこの日なの」と疑問を抱いたことから、私は古代史にはまってしまった。 戦前は紀元節と呼んでいた。神武天皇が即位された日なのだ。ときに、西暦、紀元前660年のこ […]
2011.10.13 「京都の独演会、無事終了。そして京都を満喫」
お蔭さまで、京都ミューズ主催の桂米團治独演会は盛況のうちに幕を降ろすことができました。ご来場の皆様、ありがとうございました! 『煮売屋』團治郎 『阿弥陀池』米團治 『書き割り盗人』あさ吉 『仔猫』米團治 〈中入 […]
2011.10.11 「中村芝翫さん、逝去」
人間国宝で、歌舞伎役者の中村芝翫さんがお亡くなりになりました。私は十代の頃から、何度も芝翫さんの舞台姿を拝見してまいりました。そして、その度に「上手いなぁ、上品やなぁ」と思ってきました。芝翫さんが舞台に出られると、なぜか […]
2011.10.10 「天孫降臨の地を探し求めて」
私は古代史研究が趣味。「神社っていつ頃からあるのだろう」と思ったことがきっかけで、地方公演の合間にいろんな社寺を訪れるのが私の趣味…いや、ライフワークとなってしまいました。 実は先月、鹿児島で講演の仕事があった翌日に、霧 […]
2011.10.09 「地震の小咄」
定期講読専門の情報誌『テーミス』の10月号に、「最近の地震は人工的に起こされている可能性が強い」という記事が載っていました。そこには、アメリカの政府高官が「HAARP(ハープ=高周波活性オーロラ調査プログラム)という名の […]
2011.10.08 「秋晴れの連休、行楽地へはシンフォニーを聴きながら」
爽やかな秋晴れが続いています。スポーツの秋、行楽の秋、或いは婚礼の秋と、皆さんそれぞれの秋を満喫されておられることでしょう。世間が連休となると、我々芸人は忙しくなるのが世の常──。また、そうならなければなりません。ちなみ […]
「言いたい放談」<5>(2007年6月8日)
21世紀、人は物質的豊かさの追求に行き詰まり、精神世界の重要性に気づき始めました。 スピリチュアル――、魂の尊さを伝えるテレビ番組の急増。20世紀には考えられなかったことです。少し前まで心霊現象はすべて「オカルト」でした […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<5>(2003年5月4日)
大阪府が抱える演芸ホール「ワッハ上方」が昨年度末をもって演芸場としての役目を終えた。一般の貸ホール、つまりは“公民館”になったのである。これからは、落語会も他の催しに交じって抽選で使用日時が振り分けられるようになる。 近 […]
小米朝流「私的国際学」<5>(2001年2月3日)
婚礼で太閤園に行くことになった。地下を走るJR東西線ができたからとても便利だ。大阪城北詰駅で降りて地上に出ればすぐだと思い、電車に乗った。ところが駅に着くと、太閤園の案内表示が全然ない。ようやく藤田美術館という文字を発見 […]
2011.10.07 「私の初体験ばなし……フットサル」
6日(木)はオフでした。昼間、米紫君がウチへ稽古に来て、それで今日の予定が終わりと思いきや、制作会社の友人から「フットサル」へのお誘いのメールが入りました。実は、かねてより何度かお誘いを受けていながら、「すみません、その […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<4>(2003年4月27日)
私はかなりのイタリア好き。料理はもとより、洋服、靴、自動車までイタリアン。「常々、日本の製造業を大切にと言うてるくせに、何ちゅうやっちゃ」とおしかりを受けそう・・・。誤解なきよう申し上げるが、私は落語家。着物はたくさんそ […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<3>(2003年4月20日)
今日でイラク攻撃が始まってちょうど一カ月。実は私、開戦の前日にイラク大使館でカシム・A・シャキル代理大使にインタビューしてたんです。株式会社シーブイ・ミックスの勉強会に呼ばれましてね。40分に及んだ話の要点は次の通り。 […]
2011.10.06 「米市がパン職人に!」
今年の春に噺家を辞め、消息がはっきりしなかった弟子の米市が、天満天神繁昌亭に食パンを持参して現れました。訊けば、今年の7月から大阪市福島区のパン屋で働いているとのこと。今までの非礼を詫びた彼の表情からは、元気よく新しい仕 […]
2011.10.04 「あれから、一年」
2010年10月4日午後4時、大阪市福島区の関西電力病院にて、左足第一指骨髄炎による切開手術が始まりました。当初は指の欠落を覚悟していたものの、お蔭さまで骨に腐食部分が見当たらず、骨を削ることなく縫合していただき、無事に […]
2011.10.02 「ワーク・ショップ付きの米朝一門会 in 松江」
2日(日)は島根県民会館での「米朝一門会」でした。この日は、前段にお囃子付きで上方落語を紹介するワーク・ショップの一幕を付けての公演となりました。米朝一門の若き精鋭である桂こごろう、雀喜、ひろば、そして三味線の大川貴子さ […]
2011.10.01 「10月、装いも新た、気持ちも新たに」
落語会と宴会の毎日が続いていたので、ブログが滞ってしまいました。すみませんf(^^; ここ数日の落語会の様子を記します。 29日(木)は、大阪・日本橋にある国立文楽劇場での「桂春駒の会」に招かれました。春團治門下の春駒兄 […]
「言いたい放談」<4>(2007年5月25日)
昨今、ちょっとした落語ブームが続いています。きっかけは危機感からだったと私は思います。 東西の人気者、古今亭志ん朝さんと、桂枝雀さんが相次いで他界。これからどうなるのだろうと不安がよぎった時、林家こぶ平というピンチヒッタ […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<2>(2003年4月13日)
拝啓、小泉純一郎殿。 昨秋、郵送した私案『一日で不良債権をなくす術』はいかがでしたか。紙幣をいくら刷ってもいいから、日銀に銀行の不良債権を全部買い取らせ、それと同額の国債を銀行に買わせる方法――。一瞬にして政府に金が入り […]
小米朝流「私的国際学」<4>(2001年1月27日)
今日(1月27日)はモーツァルトの誕生日。彼の生まれ変わりと確信している私にとっても祝福されるべき日なのだ。 18世紀の天才音楽家モーツァルト。オーストリアのザルツブルクに生まれてからウィーンで亡くなるまで、彼の人生は旅 […]
2011.09.28 「三夜連続、大阪のいろんな落語会に出没します」
29日(木)の夜は国立文楽劇場での桂春駒独演会に呼んでいただき、高座を勤めたあと座談にも出演します。30日(金)の夜は天満天神繁昌亭での「着道楽寄席」にニュースタイルの着物で出演します。(私も当日までどんな着物か分かりま […]
2011.09.26 「ブロードウェイ・ミュージカル『太平洋序曲』の合同同窓会が開催」
今年の初夏、横浜で行われたブロードウェイ・ミュージカル『太平洋序曲』で一緒だった佳子(麻乃佳世)ちゃんからメールが入り、『太平洋序曲』の合同結婚式…じゃなかった、合同同窓会を開く運びとなりましたとのこと。合同というのは、 […]
2011.09.25 「中村勘三郎さん舞台復帰の公演に感激!」
今月の大阪は二ヶ所で歌舞伎公演が行われていました。東京の歌舞伎座が建て替えの工事中であるため、時間のある役者さんが増えたというのが本当のところでしょうが、理由がいかにせよ、大阪で同時期に二つの歌舞伎が掛かるというのは、歌 […]
2011.09.23 「NHKのど自慢・被災地大会ドキュメントに、もらい泣き」
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、めっきり秋めいてまいりましたね。爽やかに晴れ上がった秋分の日──、今年は日本中の人が彼岸を偲んでいるようだなぁと思いつつ、今日は私、仕事が休みだったので、昼は大阪・大淀南のザ・ […]
桂小米朝の「新・私的国際学」<1>(2003年4月6日)
お待たせしました。過激な発言で、周りをヒヤヒヤさせる小米朝が紙面に戻って参りました。読者の皆様のご賛同を得ることができ、「私的国際学」を再開いたします。どうぞ、よろしく! 昨年暮れに筆をおいてから約三カ月――。私の国際経 […]
「言いたい放談」<3>(2007年5月11日)
今なお解決せぬイラク問題。米国議会がイラクからの米兵撤退を決議しても、拒否権を発動するブッシュ大統領。戦争は起こるものではなく起こすもの・・・ですかね。 実は私、米軍がイラク空爆を開始する前日の2003年3月19日、赤坂 […]
小米朝流「私的国際学」<3>(2001年1月20日)
ブッシュの側近、元連邦準備制度理事会(FRB)の理事だったローレンス・リンゼーが来日してご意見あそばすだけで、加藤紘一が“森おろし音頭”を踊り出す。日米欧三極委員会(TC)の内実がよくわかる。日本が世界の傘下に埋もれる日 […]
2011.09.22 「台風15号、日本各地に爪痕残す」
吹田メイシアターの落語会の後、私が大阪で美酒に酔いしれている時、東海~首都圏~東北は台風の通過で大変なことになっていたんですねm(__)m 被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 今年の台風は日本に接近す […]
2011.09.21 「桂米團治独演会 in 吹田メイシアター、無事に終了」
台風15号とともにやってくる事になった「桂米團治独演会」でしたが、奇跡的に台風の直撃を免れ、開演時刻には薄日が差す幸運に恵まれました(^0_0^) 悪天候ゆえ、会場は満員にこそなりませんでしたが、足元の悪い中をおして […]
2011.09.21 「吹田メイシアターの独演会、予定通り開催します」
本日、午後2時からの大阪・吹田メイシアターでの『桂米團治独演会』は、予定通り開催されます。どうぞ皆様よろしくお願い致します☆☆☆ 台風15号は日本各地に被害をもたらしています。被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げ […]
2011.09.19 「千秋萬歳いしきり寄席」
このところ、神社・仏閣での落語会が続いています(^0_0^) 19日(月・祝)は「石切さん」で親しまれている石切劔箭(ツルギヤ)神社で落語会がありました。長寿を祝う催しに続いての落語会に招いて頂いたのです。 実は […]
2011.09.18 「地元、吹田での独演会、今年もよろしく」
年に一度の地元、吹田での独演会が今年もまもなくやってきます。 9月21日(水)午後2時開演 吹田メイシアター中ホールにて開催 2500円(全席指定) 今回は『阿弥陀池』『たちぎれ線香』『蛸芝居』の三席を引っ提げて […]
2011.09.18 「郡上八幡上方落語会、大入の盛況!」
17日(土)午後7時、郡上八幡の安養寺の本堂は400人のお客さまで埋め尽くされていました。近藤正臣さんの前説により、すでに客席は上げ潮状態。「では、開演です。桂弥太郎君からどうぞ!」という合図で、弥太郎が登場するや否や、 […]
2011.09.17 「郡上八幡での落語会に、近藤正臣さんが登場!」
17日(土)は郡上八幡の安養寺にて「上方落語会」が催されました。昨年に引き続き二回目の開催です。実は、郡上八幡は桂吉弥の弟子である弥太郎クンの出身地なのです。そんな誼(ヨシミ)から昨年の春、私と吉弥が呼ばれました(吉弥を […]
2011.09.16 「天満天神繁昌亭5周年記念特別興行、大入満員!」
「えっ、もう5年も経ったの?」。これが私の偽らざる感想です。本当にあっと言う間の5年でした。三枝お兄さまが上方落語協会の会長となり、「寄席を作りたい」との思いを述べられ、当初は「無理やで」という意見が多数を占めていました […]
2011.09.16 「眼科で『コンタクトレンズが裏向きに入ってますよ』と指摘され…」
滞っていた日誌を書き上げましたf(^_^; 14日(水)は大阪・上宮高校の落語鑑賞会が大阪市国際交流会館でありました。男子校で有名だった上宮も、最近の共学ブームで昨年から男女共学となり、当日は二回公演だったのですが、 […]